ホンマ矯正歯科

ORTHODONTICS AND FACIAL PROFILE

矯正治療と横顔

持って生まれたバランス

矯正治療では鼻から顎にかけての形を整え、患者様にとって調和した形態と機能の獲得を目指します。
具体的に説明しますと、「顎の大きさ」と「歯の大きさ」のアンバランスが起こった際には、歯のがたがたや、前歯が前方に押し出されることがあります。 これは生体が一定の適応を示した結果と考えられます。
前歯が過度に前方に押し出された際、口輪筋を積極的に活動させ口唇閉鎖しようとする傾向があり、上唇、口角、オトガイの3カ所に力が入る様子が観察されることもあります。
そのような症例では、前歯を後退させることで患者様の持って生まれたバランスに調和させることで、口輪筋の緊張を緩和させ、口唇閉鎖の状態に影響が見られることがあります。ただし、これらの変化の程度や現れ方には個人差があり、すべての症例に同様の結果が得られるわけではありません。

クチビル閉じられる?

正しい歯並びをしている人は唇に力を入れることなく閉じることができます。
ところが歯並びが悪いと、左の写真のように力まないと唇を閉じられない人もいるのです。
特にこの現象は出っ歯の人に多く見られます。
美しくあるためには無理なく唇を閉じていることが肝心。
いつもポカンと唇を開けていると、それだけで綺麗に見えません。

■この写真の患者様は「症例集・非抜歯矯正」のコーナーで、歯を抜かずに治した例として、 治療後の綺麗になった写真と並べてお見せしています。
術後はE-ラインの中に唇が収まっているのがご覧になれます。
■一般歯科で「唇を閉じられないのは唇の筋力が弱いから」と言われて唇の筋肉練習装置を買わされた患者様がおられます。
しかし、その患者様が唇を閉じられないのは、前歯が突出していたからです。
唇の閉鎖は、唇の筋力ではなく、力を入れずとも唇が閉じられる状態にあるかどうかなのです。

比較画像3
PULL OF IT ?

抜くの?抜かないの?

矯正医の悩み

矯正医の一番の悩みは歯を抜くか抜かないか。
患者様にとって「歯を抜かない矯正治療」というフレーズは、とても魅力的です。
そして矯正医も、実は抜きたくないと考えています。
このページでは抜く矯正治療と抜かない矯正治療の違いについて、具体的な例を示して説明いたします。

※先に抜いた症例を、後に抜かずに治した症例をお見せします。
なぜ抜いたのか、なぜ抜かずに治せたのか、矯正治療にとってとても大切な情報が含まれています。
知っていると知らないとでは大違い。最後までご覧頂ければ幸いです。

なぜ抜くの?

では、なぜ抜歯と診断することがあるのでしょう。
それは、抜く以外に不正咬合の原因となっているアンバランスを取り除く方法が見あたらないからです。
なんだバランスか、と思われるかも知れません。しかし、それが肝心。
生体のバランスを崩したままに終了した矯正治療が、後になっていかに多くの弊害をもたらすか、私たち矯正医はよく知っています。
また同時に、バランスを取り戻すことによって患者様がいかに改善するかも熟知しています。
その改善の目に見える部位として、側貌(横顔)があげられます。
抜くと抜かないとでは、結果に驚くほどの差が生ずるのが側貌です。以下の写真をご覧下さい。

抜くとどうなるの?

前歯が強く飛び出し、さらに骨に前後的ズレのある前突症例。 横顔の改善が求められます。
しかし、年齢的に顎の骨の成長が期待できません。 成長の見込めないこの症例は、抜歯以外に改善は望めませんでした。

CASE STUDIES

症例集

抜歯症例1 ≪術前≫

前歯の突出度が強く、下の前歯と咬んでいません。
また、口唇を閉じることが困難で、無理に閉じようとすると、顎と唇に強い緊張を示しました。
きちんと無理なく唇を閉じるためのバランスを得るためには、歯を抜かざるを得ませんでした。

抜歯症例1

抜歯症例1 ≪術後≫

歯を抜くことによって前歯と唇を十分に後退させ、バランスを取ることが出来ました。
その結果、力むことなく唇を閉じられるようになり、鼻の下から顎にかけてきれいなカーブを描くようになりました。
抜歯によって得られたこの美しさは、骨格と軟組織や歯並びが調和した美しさ、即ち患者様の本来の美しさなのです。

バランスを取り戻すとはこういう事です。 側貌が改善し、美しく上品な口元になっています。これは軟組織と硬組織が調和したから得られたもの。
矯正で大切なのはこの調和なのです。
大切な歯を抜きたくない気持ちは良く分かります。健康な歯を抜くことには抵抗があるでしょう。
でもその歯が不調和を招く原因であったとしたら・・・・。
横顔はこれだけ美しくなります。矯正で歯並が良くなるのは当然、でもそれだけで満足ですか?

主訴:出っ歯
診断名:上顎前突
年齢:16歳
装置:マルチブラケット装置・ヘッドギア
抜歯部位:上下左右第一小臼歯
治療期間:3年
治療費:75万円

リスクと副作用:
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。

■’05年に行われた市民公開講座「みんなの歯ならび教室」のリーフレットにこの写真が使われました。
 この写真をご覧になった方から「この写真は同一人物ですか?」と質問を受け、「その通りです」とお答えしたところ、大変驚いておられました。
 その方は術前と術後に別人の写真を載せていると思っていたのです。
■別人と見まちがうほど改善した口元、私どもの診療室はその喜びを多くの方に感じていただきたいと願っています。
■これより下に示します症例は、歯を抜いた症例も抜かなかった症例も、軟組織と硬組織が調和をしたことによって側貌がキレイになっています。
■写真の引用はご遠慮下さい ある歯科医院のホームページに大変残念なことですが、上記写真が無断引用されていました。

抜歯症例1

抜歯症例2 ≪術前≫

唇を閉じようと力を入れているのですが、閉じきることが出来ずに中切歯が見えてしまっています。
上の前歯6本は突出し、全く噛み合っておらず、ご覧のように下の前歯との間に大きな隙間がありました。

抜歯症例2
抜歯症例2

抜歯症例2 ≪術後≫

歯を抜くことによって前歯と唇を十分に後退させ、バランスを取ることが出来ました。
その結果、力むことなく唇を閉じられるようになり、鼻の下から顎にかけてきれいなカーブを描くようになりました。
抜歯によって得られたこの美しさは、骨格と軟組織や歯並びが調和した美しさ、即ち患者様の本来の美しさなのです。

この症例は、歯を抜く以外の方法で前歯を咬ませることも横顔を改善することも出来ません。 キチンと前歯で食べ物が噛み切れる、横顔が美しくなると言うことの意義は、とても大きいものです。

主訴:出っ歯・唇を閉じにくい
診断名:上顎前突
年齢:25歳
装置:マルチブラケット装置・ヘッドギア
抜歯部位:上下左右第一小臼歯
治療期間:3年
治療費:75万円

リスクと副作用:
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。

ここで示した2例は、いずれも下顎の成長がなかった症例です。よって抜歯以外では治療できません。

■「全ての症例を非抜歯で治す」ことは(技術にかかわらず)不可能なのです。

抜歯症例2

抜歯症例3 ≪術前≫

主訴:口元モッコリ
診断名:上顎前突および叢生
年齢:18歳
装置:マルチブラケット装置・ヘッドギア
抜歯部位:上下左右第一小臼歯
治療期間:2年
治療費:75万円
リスクと副作用:
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。

尚、この患者様は抜歯をして治している症例です。

比較画像2

必ず抜くの?

決してそんなことはありません。
ホンマ矯正歯科では、条件が整えば抜かない矯正治療を心がけております。
その条件のひとつに下あごの成長量があげられます。
この成長を上手く利用しますと、抜かなくても軟組織と硬組織はキレイに調和することができます。
そのためには、治療開始の時期を的確に捉えることが重要なカギになります。

非抜歯症例1 ≪術前≫

上顎前突(出っ歯)の患者様を抜かずに治した例です。
上の前歯が強く突出し、 唇を閉じることが困難になっています。
無理に閉じようとすると写真のように力みが認められます。
しかしならが、幸いなことにこの患者様は下あごの成長が見込める年齢でした。

非抜歯症例1

非抜歯症例1 ≪術後≫

上顎前突が改善し、楽に唇を閉じられるようになっています。
また口元が後退した結果、鼻が高く見えるようになりました。
患者様の顎の成長を利用することで、このように抜歯をせずとも美しい口元を獲得し、理想的に矯正治療を終えることが出来ました。
歯を抜かずに治すためのもうひとつの条件が、患者様の協力度です。

主訴:出っ歯
診断名:上顎前突
年齢:10歳
装置:マルチブラケット装置・ヘッドギア
抜歯部位:非抜歯
治療期間:3年
治療費:75万円

リスクと副作用:
ヘッドギア(顎外固定装置)による
・装置による圧迫感や違和感、痛み
・装置の取り扱い状況によっては、口腔内や顔面に外傷を生じる可能性
・装着時間や使用状況により、治療効果に差が生じる可能性
ブラケット・ワイヤー(マルチブラケット装置)による
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収、歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。

非抜歯症例1

非抜歯症例2 ≪術前≫

上の前歯(中切歯)が飛び出しているばかりではなく、隣の歯(側切歯)が内側に引っ込んで 叢生(乱杭歯)になっており、困難な治療が予測される症例でした。

非抜歯症例2

非抜歯症例2 ≪術後≫

患者様の十分な協力が得られますと、歯を抜かずに治すことが可能となります。
この患者様はヘッドギアを十分に使ってくれました。

主訴:歯並びがガタガタ・出っ歯・口が閉じにくい
診断名:叢生・上顎前突
年齢:11歳
装置:マルチブラケット装置・ヘッドギア
抜歯部位:非抜歯
治療期間:5年
治療費:85万円

リスクと副作用:
ヘッドギア(顎外固定装置)による
・装置による圧迫感や違和感、痛み
・装置の取り扱い状況によっては、口腔内や顔面に外傷を生じる可能性
・装着時間や使用状況により、治療効果に差が生じる可能性
ブラケット・ワイヤー(マルチブラケット装置)による
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収、歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。 この症例の口腔内写真は子供の矯正治療のコーナーをご覧下さい。

歯を抜かない治療だからといって、横顔の美しさを犠牲にするべきではありません。
ここに提示した二つの症例は、非抜歯矯正治療をしましたが、患者様の横顔の美しさを損なうことなく、キレイな歯並びになっております。
条件が整えば歯を抜かない矯正治療でも、ここまでキレイな横顔になります。

■上に示した2症例は、歯列弓を側方に拡大しておりません。
 条件が整えば、側方拡大や抜歯をせずとも矯正治療は可能なですが、その為には専門知識と経験が必要になります。

非抜歯症例2

抜くの抜かないの?

抜かずに治せる症例は抜きませんが、抜くべき症例は抜くというのが当院の基本方針です。
当院ではむやみに抜歯をお勧めしておりません。
お勧めする場合は、患者様に十分なメリットがあると確信したときだけです。

■十分なメリットとは■
 バランスよい矯正をすることにより長期間安定する。キチンと咬む事が出来る。

非抜歯矯正から抜歯矯正へ、なぜ?

抜歯に関しましては
①非抜歯で治せる症例。
②抜歯でなければ治せない症例。
③抜歯か非抜歯かの判断を迷う症例。 の3パターンがあることを念頭に置いてください。

パターン①は抜かずに治します。

パターン②の場合、矯正医は非抜歯を拒否します。
歯を抜いて治療することが最適解なのです。

パターン③の判断を迷う場合、症例としての特性や患者さんの希望をふまえつつ決定していくことになります。

この患者様の治療が終了いたしました

「非抜歯矯正をしたら、以前より口全体が出てきた」と掲示板にお書き込みいただいた患者様は、 その後当院に転院して抜歯をして再治療することになりました。
先日治療が終了しましたので、治療前後の比較写真をご覧下さい。

初診時には、歯列の拡大を主体とした治療が行われていました。当院にて治療継続の際に歯の位置関係や口元の状態などを再評価した結果、治療方針について再検討の余地があると考えられる所見が認められました。
検査および診断のうえで、抜歯を含めた治療計画を提案、治療方針を変更し、歯列および口元のバランスに配慮しながら治療を行いました。
なお、治療方法の選択や結果には個人差があり、すべての症例に同様の経過があてはまるものではありません。

主訴:口元がだんだん出っ張ってきた
診断名:上下顎前突
年齢:33歳
装置:エッジワイズ装置・ヘッドギア
抜歯部位:上下左右第一小臼歯
治療期間:2年
治療費:50万円
リスクと副作用
・むし歯や歯周病のリスクの増加
・歯の表面の損傷(クラック)
・口内炎や口腔内の傷など軟組織の障害
・装置による違和感や痛み
・歯の移動に伴い、周囲の解剖学的構造との位置関係により歯根吸収、歯肉退縮が生じる可能性
これらのリスクの程度や現れ方には個人差があります。
なお一般的なリスクはこちらをご覧ください。

強制終了画像

■写真の無断掲載■
このホームページを載せているプロバイダーから、
当ホームページ内の写真が、複数の歯科ホームページで無断掲載されていると連絡を頂きました。
当ホームページ内の写真は全てホンマ矯正歯科で撮影したもので著作権を放棄しておりません。
写真の無断掲載はお断り申し上げます。
掲載している写真はただちに削除してくださるようお願い申し上げます。

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